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介護事故を減らす方法とは

「一生懸命事故防止活動に取り組んでいるが事故が減らない」という声を介護現場でよく耳にします。
重要なのは事故が起こらないよう予防することです。
ここでは介護職員として勤務するなら注意したい対策と事例を解説していきます。

 

介護事故を減らす対策

第一に行うことは 利用者の状況を直接確認することです。
病院などからの申し送りがあったとしても、実際の様子と異なる場合があり、どのような点に注意すれば良いのか解説します。

初日は特に注意をはらう

利用初日は利用者様の身体機能や認知機能、健康状態、服薬状況を事前情報にとらわれず、確認することが大切で、できる限り利用者様から目を離さないようにします。
初日はお互いに緊張しますが、受け入れる側の介護職員は、その緊張感を悟られることなく介護サービスを提供し、介護職員は対応する職員の人数を頭に入れ、限られた人数でも介護事故が起こらないよう協力しお互いにサポートします。

状況の変化に注意

利用者様の見守りは常に必要ですが、一見同じような状態の利用者様でも日々変化するので心構えが必要です。
いつでも利用者様がくつろいでいられる環境、利用者様との信頼関係を築くことが、利用者様の変化に素早く気づく為に必要です。

人員配置は十分に

介護施設は利用者様にとって、いつでも素直に自分の気持ちを話したり、楽しんだりと快適な場所でなくてはいけません。
介護職員の配置は、利用者の望んでいることや考えをよく把握している介護職員を配置し、業務がスムーズにいくように配慮します。
介護職員同士でコミュニケーションをとり、利用者様の情報を一人ひとり報告・共有することがとても大切です。

 

介護事故でもっとも多い「転倒」

介護の現場で半数以上を占める事故が「転倒」です。
若い人であれば転んでも大事に至ることも少ないですが、高齢者の場合は転倒事故をきっかけに、大ケガに繋がることも多いため最善の注意が必要です。
転倒の原因は大きく分けて「内的要因」と「外的要因」の2つあります。
内的要因は身体的、外的要因は生活環境からくる原因です。
具体的には、どのようなことが原因となるのでしょうか。

内的要因

内的要因には、加齢による体の変化や精神・心理面、薬などの影響があります。
●加齢による変化:筋力の低下、視野や視力の低下、バランスが悪くなる、感覚が鈍くなる
●精神・心理面:焦りや不安、緊張や興奮
●薬の影響:複数の薬の服用している、内臓機能が低下しているため副作用が出やすい

ほとんどの薬には副作用があり、睡眠薬や高血圧薬などはふらつきや立ちくらみなどが起き転倒しやすくなります。高齢者の場合、このような体調の変化があっても、家族や周りの方に言わない、自分自身で体調の変化に気付かないことも多く注意が必要です。

外的要因

外的要因は、敷居などわずか1~2センチの段差、足元が暗い、見えにくいなどの環境要因が生活環境の中にあります。

とくに慣れない環境の場合、リスクがさらに高くなるので注意が必要です。

●利用者が利用する椅子、車いす、杖などの備品は、高齢者の状態に合っているかどうかを確認する。
●店頭につながりやすい場所にはマットを敷くなどの防止策を講じておく。

転倒事故を防ぐ対策として、転倒しにくい環境作りや心と体作りのサポートが事故を起こさないうえで大切です。
また、初入所などの場合、生活環境の変化により事故が発生しやすくなることを職員全員が理解しておく必要があります。

 

リスクの高い「誤嚥事故」

転倒事故の次に多い事故が「誤嚥事故」です。
高齢者は食べ物を飲み込めずにのどに詰まらせてしまう場合や、気管に食べ物や細菌などが入ってしまい誤嚥性肺炎を引き起こす場合があります。
誤嚥事故は最悪の場合、死に至る重大な事故となってしまうことがあるので、予防策をしっかり整え、食事介助のときは以下に注意しましょう。

●利用者の姿勢に無理がないかを確認する。
●食事の形態は利用者の嚥下能力に合った形状、大きさにする。
●食事のペース配分、きちんと飲み込めているかに気を配る。
●口腔ケアをしっかり行う。等

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食事介助の手順とやり方を分かりやすく徹底解説

 

転倒や誤嚥事故を防ぐためにできること

高齢者は年齢とともに身体機能が低下します。身体機能が低下すると、転倒や誤嚥事故につながってしまいます。
24時間体制で介護にあたる現場が多いことから、職員間の連絡・引き継ぎを徹底することは事故を未然に防ぐために必要不可欠です。
また現場を取りまとめるユニットリーダー、さらには施設長のリーダーシップも、事故防止はもちろん、現場の緊張感を維持に重要です。
高齢者の自立支援。高齢者が生涯健康的に自立した生活を送るために、介護サービスを提供する介護職員が介護予防について学び、スキルアップをし利用者様の満足と安心が得られるサービスを提供します。

 

まとめ

介護中の事故を防ぐことは、介護職員同士で共有することが事故を予防する有効な対策です。
利用者様と介護職員を守ることにもつながります。
職員同士の情報共有、報告書に記録に残すことは責任転換や誤解が生じないためにも大切で、万が一事故が起きた場合、利用者さんのご家族への説明にも必要となります。
利用者様の細かな状態を事前に確認し、注意深く業務にあたるようにします。
事故が起きる原因は介護スタッフ個人の不注意だけではありません。
環境が要因で、事故が起こるケースもあります。こうした要因は事業者側、施設側の問題です。
もしも環境要因に気づいたら、責任者や現場のリーダーに報告するか、チームミーティングの際などに改善を提案し、万全の介護サービスで介護事故を0につなげていきます。

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