介護施設における看護師の仕事(4)

看護師の主な業務は「健康管理」と「医療処置」である
病院と介護保険施設における看護師の業務の違い
治療がメインではない介護保険施設での看護師の業務にはどのようなものがあるのでしょうか。それは「日常生活の中の看護」です。具体的には「健康管理」と「医療処置」があります。医療知識が備わっている看護師は、入所者の身体面・精神面から問題点を総合的に判断し、介護士などのスタッフと協力して最適な援助をしていかなければなりません。
生活の場における看護師の仕事
3-1で説明したとおり、介護保険3施設で共通するおもな看護業務には以下のようなものがあります。
- 健康管理
入所時に本人や家族から健康状態を聞き、ケアプランに沿った看護計画を提案し実施していきます。 - 日常生活動作の援助
病気やケガなどで更衣や清潔保持、食事摂取なぞに障害がある人に対し、現状の動きを維持しつつ援助していきます。 - 医師の回診サポート
とくに常勤の医師がいない場合、的確に入所者の体調や問題を医師に伝え、支持を受け実施していきます。 - 家族のサポート
家族背景や家族の希望を把握し、日常生活や看取り時のアドバイスや精神面のフォローをしていきます。 - 介護士との連携
看護師よりも介護士のほうが入所者との接する時間が長いのでいろいろなことに気づくことも多いです。報告・連絡・相談を徹底し、異常の早期発見のためにも看護師は専門的知識をもとに介護スタッフと連携を図っていきます。