• 介護・福祉の情報

満足度を高める介護とは

高齢者や障がいをお持ちの方など、日常生活に不自由がある人に対しその人らしい日常生活が送れるように手助けをしたり、
介助を必要としている人とその家族の相談にのってアドバイスをすることが満足度を高める介護となります。
細かく、どんな内容なのかを解説していきます。

介護の役割と、本来あるべき姿とは

介護とは、ただ排泄や食事の介助をすることだけではありません。
何でも介助してしまうことで、かえって利用者の能力を奪ってしまいます。
「介護」とは利用者のすべての動作を介助することでも、すべてのことを代わりに行うことでもありません。
できることを自分で行うのが、その人らしく生きるということになります。
「介護」とは、利用者が自分でできることを増やし、自分らしく生きることができるように手助けをすることです。

生活リズムに合わせた介助で満足度アップ

介護するうえで重要なのは、移動・移乗介助、食事の介助など実践的なテクニックですが、さらに利用者様のことを理解し、一人ひとりに合わせた動きをとることが大切です。
介護は利用者様のできない動作を適切に介助し、自立を支援するためのものです。
そのためには、利用者様それぞれのタイミングに合わせた介助を行うことが基本です。
排泄のタイミングや動作、食事の好き嫌い、入浴にかける時間などは人によって異なります。その人に合わせた介助をしなければ、利用者の支えになることはできません。
もちろん、各施設で決まったタイムスケジュールがあるので、利用者全員の希望を叶えることは困難です。
しかし、できる限り一人ひとりの小さな生活リズムの違いを認識し、そのリズムに合わせるだけでも利用者の満足度は大きく変わります。
まずは利用者様一人ひとりのタイミングを観察し、普段の生活リズムについて利用者やその家族と話し合う必要があります。
日常の観察だけでなく家庭で暮らしていた時の生活習慣を知ることも、大切です。

利用者の自立心を守り、できない動作をフォローする。

「利用者が自分自身でできること」を維持していく姿勢が、廃用症候群を防ぎ、利用者のモチベーションを高めることにつながります。
「できる動作」「できない動作」を細かくチェックすることは手間がかかります。
また、排出も食事も利用者自身で行えばどうしても時間がかかってしまいます。それでも根気よく見守りを続けましょう。
少し時間がかかっても本当に必要な介助を見極める時期さえ乗り切ってしまえば、結果的に利用者自身の「できること」が増え、介護職員の負担も軽減されることになります。
そしてそれが、利用者とその家族の満足度にもつながるのです。

利用者の日々の体調を理解する

利用者にはそれぞれの体調の波があります。
日々の体調を把握し、それに合わせた介護をしなければ利用者の負担になるうえ、事故につながることもあります。
こちらが普通に話しているつもりでも、利用者に伝わっていないと感じたら、何らかの不調を疑ってください。
たとえば難聴の場合は、声を大きくしたりゆっくり話したりすることで聞き取れる場合もあります。
どれくらいの早さで、どの程度の語数までなら理解できるかを日々の会話から、把握するようにします。
こうした年齢による不調のほかにも、同じことをしていてもうまくいく日といかない日があるという体調の波や心理面の波もあります。
「週のはじめは調子がいい」「家族が来ない日は調子が悪い」など、体調や気分に一定の規則性があれば、それを知ることで、利用者のことをより理解しやすくなります。

介護の基本はコミュニケーションにあり!

介護は介護職員が「してあげる」ものではありません。
利用者は一方的に「介護される」のではなく、身体の方向を変えたり口を開けたりと介護職員の動きに「協力」してくれています。
つまり、介護職員と利用者は同じ目的を果たすための「パートナー」です。
たとえば、介護をする際に利用者にしてもらう動作を分かりやすく伝えることで、利用者の動きがスムーズになることもあります。
また、利用者が理解し自分で少し動くこと「それまでできなかったことができた」という成功体験は利用者本人の自信につながり、次もやってみよう、というモチベーションにつながります。
介護にともなう声かけはもちろん、他愛ない会話をしたり日常生活の中での声かけで利用者は「気にかけられている」と感じ、それが介護への満足感につながります。

どんどん情報を引き出そう

利用者から得られる情報は、本人との会話の中だけにあるとは限りません。
利用者はいつも何を好んで食べるのか、普段食事はどんなスピードで食べるか、お風呂はゆっくり入りたいほうか、散歩の時間は決まっているか、施設内のお気に入りの場所はどこか…など、日頃の行動パターンから読み取れることも数多くあります。
介護職員は常に利用者の生活パターンを観察し、把握すると同時に職員同士で情報の共有をすることが大切です。
また、利用者の家族からの情報も重要です。
利用者との思い出を聞き、その中から利用者の趣味や好みを探ります。
貴重な面会の時間には、家族ともコミュニケーションをとり、利用者の人物像を把握するようにしましょう。
そうすることで、利用者も介護職員を受け入れ、信頼関係を築いていくことができます。

敬意をもって接する

いくら年齢を重ねて自分でできないことが増えたからといって、まるで幼い子どものように扱われるのは耐え難い屈辱だと感じているに違いありません。
介護職員はその気持ちをしっかり理解する必要があります。そのうえで「利用者は人生の先輩」という感覚で、ちょっとした悩みを聞いてもらったり、料理や編み物などその人の得意なことを教えてもらったりして、利用者の尊厳を保ちつつ、よい関係をつくるとよいでしょう。
もちろん、必要以上に話をしたくないと考える利用者もいますから、その場合は利用者の気持ちを尊重し、あまりしつこく声をかけず寄り添います。
個々の利用者が好むコミュニケーションの傾向を知ったうえで、アプローチすることが大切です。

日々のアクティビティで関係性を構築しよう

入所介護、通所介護の場合、アクティビティの内容がコミュニケーションをとるのに重要です。
多くの施設では、利用者の余暇時間を充実したものにするため、工夫をしイベントを開いていますが、充実したアクティビティによって、利用者同士の関係性が深まります。
また介護職員がアクティビティに真剣に参加することで利用者とのコミュニケーションのきっかけにもなります。
利用者の中には進んで参加したがらない人や、身体が不自由でできることが限られる人もいますが、そうした人たちも巻き込み、楽しめるような「参加したくなるアクティビティ」を計画することが大切です。

ご家族が信頼してくれれば質の高い介護が可能

ご家族との信頼関係が大事なのか、それは質の高い介護を提供するためです。できるだけ信頼関係を築くことが大切です。
職員は、ご家族の気持ちに寄り添うとで信頼関係が築け、ご家族しか知らない利用者の情報を聞き出しやすくなり、利用者にとっての満足度の高いケアをすることにつながります。
利用者の今までの暮らし方や考え方、こだわりを知ることが、その方らしさに寄り添ったケアに繋がります。

 

まとめ

  • 介護の大きな目的は、利用者様の支援をするだけでなく、できることは利用者に行ってもらいながら少しずつ利用者ができることを増やしていく、「自立を促す」ことです。
    満足度を高める介護とは、利用者の生活パターンを観察し、把握するとし職員同士で情報の共有し、利用者様と介護職員の深い信頼関係があってこそできることで、信頼関係を築くためには、コミュニケーションがとても大切です。
    利用者満足度はサービスを受ける前の期待があって、サービスを受けた後での評価が期待を上回っているかどうかで決まります。
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