児童福祉施設とは児童福祉法をはじめとする法令に基づいて、児童福祉に関する事業を行う施設総称です。
母子支援関連や障害を持つ児童の援助施設、児童福祉法に定めのある児童福祉施設もあります。
施設の種類は?どんな人が活躍してる?働くメリットなどをまとめてみました。
Contents
児童福祉施設とは
児童福祉施設とは、端的に説明すると子どものための保育、保護、養護を行う施設のことです。
一言で児童福祉施設と言ってもさまざまな種類があるのです。
該当する施設は非常に多く、児童の福祉に関わる施設、すべてをまとめて児童福祉施設と呼ぶのです。
発達に心配があり療育の必要な子どもや障がいのある子どもが、特性にあった日常生活や集団生活の訓練や指導を受けることができます。
どんな人が活躍してる?
・サービス管理責任者
・児童発達支援管理責任者
・児童指導員
・社会福祉士または精神保健福祉士
・保育士
・生活支援員
・職業支援員
・相談支援専門員
・機能訓練指導員
・個別対応職員
・家庭支援専門相談員
・栄養士、調理師
・嘱託医、看護師 等
乳幼児のいる施設では、看護師の配置が義務付けられています。
どんな施設がある?
児童福祉法の施設・事業所は障害児を支援の対象として、様々な施設があります。
助産施設
助産施設は「産むことを助ける」という名前のとおり、経済的な理由などで病院での出産ができない妊産婦が入院・出産するための施設です。
「助産施設」という施設そのものがあるわけではなく、産科医院や助産所などが、経済的な理由で病院に入院できない妊産婦に助産施設として提供される、という仕組みです。
また、費用もいっさい無料ではなく、世帯所得に応じた負担があります。
乳児院
乳児院は、乳児を中心に、何らかの理由で生みの親が育てることができない子どもを養育する施設です。
乳児院という名前なのですが、実際には乳児(生後1年の子ども)だけでなく、幼児も入所しています。
母子生活支援施設
母子生活支援施設は、母子家庭あるいはそれに準じる環境の親子を保護し、生活の支援を行う施設です。
「それに準じる環境」というのは、DV被害者など、何らかの理由で離婚の手続きが取れないような場合も含めるという意味です。
保育所・幼保連携型認定こども園
保育所と、幼保連携型認定こども園も、児童福祉法で定められた児童福祉施設にあたります。
児童厚生施設
いわゆる児童館などの施設のことです。他の児童福祉施設のように、通所したり入所したりして支援を受けるというかたちとは、少し違います。
児童養護施設
何らかの理由で、保護者のもとで生活することのできない子どもが入所する施設です。
こういった子どもが入所する施設の中では、もっとも入所人数が多くなっています。
障害児入所施設(福祉型/医療型)
障害のある子どもが入所し、保護を受けるとともに、施設員が日常生活の指導をしたり、自分で生活をするために必要な知識や技能を教えるための施設です。
「福祉型」と「医療型」という違いがあるのがちょっとわかりづらいですが、「福祉型」は上記のような福祉サポートをする施設で、「医療型」は福祉サポートに加えて治療も行うというように、施設の持つ役割が異なります。
障害児通所施設(福祉型/医療型)
障害児通所施設は「通所」と名前にあるとおり、障害のある子どもが通ってサポートを受ける施設です。
サポートの内容は障害児入所施設と同様で、日常生活の指導をしたり、自分で生活をするために必要な知識や技能を教えたりといったものです。
「医療型」「福祉型」の意味合いは障害児入所施設と同じです。
福祉型障害児通所施設の代表的なものとしては、児童発達支援センターなどがあります。
情緒障害児短期治療施設
軽度の情緒障害をもつ子どもが入所、あるいは通って治療を受けるための施設です。
情緒障害というのは耳慣れないかもしれませんが、「人とのコミュニケーションがうまく取れない」症状をもつ子どもが対象な施設です。
児童自立支援施設
不良行為、非行を行う、あるいはその可能性のある児童、または生活指導を必要とする児童が入所したり通ったりする施設です。
児童家庭支援センター
子育てに関するさまざまな相談に応じる機関で、児童相談所がカバーしきれない部分を補完する役割を持つ、というイメージです。
ただし、児童相談所のように、虐待などに際して、子どもを積極的に保護するような機能はありません。
※児童相談所は児童福祉施設には含まれません。
放課後等デイサービス
就学中の障害児に対して、放課後、長期休暇中において、生活能力向上のための訓練等を提供し、放課後、長期休暇中の居場所づくりを行います。
児童発達支援管理責任者、児童指導員又は保育士が働いています。
働くメリット
児童福祉施設で働くことは自分自身の成長に繋がります。
様々な年齢の子供とコミュニケーションすることで、人間性や感受性などがより高まります。
子供が好きな方や児童福祉に興味がある方に人気の仕事です。
心が通じ合った時の喜びは何物にも代えられないものなります。
まとめ
- 種類豊富な児童福祉施設だからこそ、子どもにまつわる福祉施設は、種類や数が多いため、それぞれの施設の違いを理解する必要があります。
幅広いスキルや知識、コミュニケーションスキルを学ぶことができ、オールマイティに活躍できる人材を目指している人におすすめです。