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【2022年最新】視能訓練士について徹底解説!

目の専門家として活躍する視能訓練士。眼科などで目の検査や低視力者のリハビリを行います。そんな視能訓練士の仕事内容、視能訓練士になるには?、活躍できる場所など詳しくまとめてみました。

 

視能訓練士とは?

視能訓練士は視能訓練士法に基づく国家資格を持った医療技術者です。
小児の弱視や斜視の視能矯正や視機能の検査をおこなう国家資格を持つ専門技術職として日本では1971年に誕生しました。
英語ではCertified Orthoptistと呼ばれるため、COと略されます。
視機能のスペシャリストとして、乳幼児からご高齢の方まで世代を超えて皆さまの大切な目の健康を守るお手伝いをしています。

 

視能訓練士の具体的な仕事内容は?

視能検査と視能矯正のエキスパートとして、人間の一生にかかわる「目」の健康管理をします。

視機能検査

眼科一般検査や精密な特殊検査を担当し、眼科医療をサポートしています。
視力検査・屈折検査・眼鏡処方検査・コンタクトレンズ検査・視野検査や、眼の奥の写真や組織の断層を撮影する画像診断検査、正確な手術をおこなうための手術前の検査などを行い、医師の診断や治療に必要な、的確なデータを提供します。
その他、眼圧検査、眼底・前眼部の写真撮影および解析、角膜形状検査、電気生理検査、超音波検査など多くの検査があります。

視能矯正

視覚が発達中の、低年齢の小児の視機能検査を行い、両眼の視線が合わなくなる斜視や、視力の発達が遅れている、もしくは止まってしまい物を見ることが難しい弱視の患者の両眼視機能を回復させるための訓練をします。
また、高齢者に拡大鏡や拡大読書器といった補助具を選定して、使い方の指導もします。

健診(検診)業務

病院以外にも保健所や保健センター、学校、職場で集団健診(検診)を行います。
幼児や児童の、3歳児健診や就学時健診、定期健診などでの視機能検査では、視覚の健全な発達を妨げる斜視や弱視の早期発見、早期治療が重要となります。
成人に対する職場検診では眼の疾患から生活習慣病が見つかることもあり、目の疾患を早期に発見し、適切な治療につなげることを目的とします。

ロービジョンケア

ロービジョンとは、何らかの原因により視覚に障害を受け「見えにくい」「まぶしい」「見える範囲が 狭くて歩きにくい」など日常生活での不自由さをきたしている状態を指します。
乳幼児から成人、高齢者と幅広い年齢層を対象とし、眼疾患や外傷などにより視機能が低下した状態となったロービジョンの見えにくさを様々な方法で補い視能力の改善を支援します。
日常生活、学業や仕事の継続などへの影響を聞き取り、一人一人に合わせた光学的補助具(拡大鏡、遮光眼鏡等)を選定、見え方を補う様々な工夫、視覚リハビリテーション施設との連携などのアドバイス、自律訓練や職業訓練と支援の範囲は多岐に及びます。

 

視能訓練士の活躍できる場所は?

視能訓練士はニーズの高い職種で眼科医1人に視能訓練士2人は必要とされており、全国各地の眼科などの医療機関で活躍しています。
その内訳は以下の通りです。

・眼科診療所 58.9%
・国立、公立の大学病院など 10.3%
・私立の大学病院など 26.3%
・その他 4.5%

国家資格が必要な医療関係職であり、高齢化社会やに伴って目の疾患が増加していることもあるため、需要は多く、国家資格を取得した後に、公立の医療機関、私立病院や大学付属病院、眼科診療所で、専門職として勤務します。そこでの業務のほかに、地域の学校や会社などで行われる集団検診に携わることもあります。
また、大学の研究機関などで眼科に関する専門的な研究に携わる人や視能訓練士の養成施設に勤務する人(教員免許が必要な場合もあります)もいます。

 

視能訓練士になるには?合格率は?

視能訓練士になるためには、年に1回実施される国家試験に受験し合格しなければいけません。また、国家試験を受験するには受験資格が必要になります。

視能訓練士になるための3つのルート

全国におよそ30校ある視能訓練士養成施設に入学して、専門的な知識や技能を修得するのが一般的な方法です。大きく分けて以下の3つのルートがあります。

・高校卒業 → 指定された視能訓練士養成校で3年以上修業必要な知識や技術を修得

・高校卒業 → 大学や短大、または看護師や保育士の養成機関で指定科目を履修 → 視能訓練士養成所で1年以上必要な知識や技術を修得

・海外の視能訓練士養成校を卒業 → 厚生労働大臣に認定

視能訓練士国家試験の合格率

視能訓練士国家試験の合格率は以下のとおりです。
2020年 96.1%
2019年 98.2%
2018年 97.7%

合格率は前年と比べマイナス2ポイントの微減。いずれの年も高い合格率です。

 

まとめ

  • 斜視、弱視の視能訓練という専門分野のみを業務としていた創生期に対して、今では眼科一般分野での幅広い視能検査へ業務分野は拡大し、活躍の場はますます広がろうとしています。
  • 視能訓練士は眼科医の5分の1程度で人材不足のためニーズの高い職種です。眼科のある総合病院や眼科医院が主な勤め先ですが、最近ではレーシッククリニック、医療関連の企業や視能訓練士養成学校、福祉施設でも活躍しています。
  • 医療機関は全国に就職先がため、 復職・再就職しやすく、景気に左右されません。一生役立つ国家資格となる視能訓練士の取得を目指してみてはいかがでしょうか。

 

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