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【2022年最新】調剤薬局事務について徹底解説!

調剤事務は、その名の通り、調剤薬局で事務を行う仕事です。
そんな調剤事務の仕事内容、医療事務との違いは?調剤事務員になるには?やりがいなどを詳しくまとめてみました。

調剤薬局事務とは?

医療機関で診察してもらい、調剤薬局に処方箋を持って薬を受け取りに行くと、最初に受付で対応してくれる人が調剤薬局事務員です。調剤薬局の事務作業全般を担っています。
人と接する機会が多く、薬に関する知識も自然と身につく調剤薬局事務は、人気の仕事のひとつです。
調剤する薬剤に関する書類の管理や整理、受付での患者さんの対応、薬局内の清掃など幅広い業務を行います。

 

調剤薬局事務の具体的な仕事内容は?

具体的には、以下のような仕事があります。

患者の対応

調剤薬局事務の仕事は患者の対応が第一です。
具体的には、患者が病院からもらった処方箋を受け取り、薬手帳に服用する薬の情報シールを貼っていきます。
処方箋を受け取る際、保険証の提示が必要なため、必ず受け取ります。
薬を準備するのは薬剤師の仕事ですが、薬袋を用意するのは調剤薬局事務の仕事です。
薬袋には、患者の名前と薬名を記入します、記入を間違えてしまうと、患者の病気に影響を及ぼしてしまう可能性が高いので、慎重に行います。

会計業務

患者の薬代を計算し、お金を預かります。薬代の計算はパソコンで行うため、そこまで難しいものではありません。
処方箋の内容を調剤薬局用のパソコンに入力すると、薬代が自動的に算出されます。
会計は現金が絡んでくるため、間違いのないよう十分注意して精算をします。

レセプト業務

調剤薬局事務は、レセプト業務もおこないます。
レセプト業務は医療事務の仕事というイメージがありますが、調剤薬局事務にもあります。レセプトを集計して資料を作成したり、細かい雑務を行ったりすることが、調剤薬局事務のレセプト業務です。
レセプトは月末に作成し、毎月10日までに書類を各保険組合に郵送します。

薬剤師の補助

薬剤などの管理や発注、薬剤師の指導の元で調合をしたりします。
調合と言っても、子供用のシロップや水薬を混ぜる程度の簡単なものです。
調剤薬局事務は国家資格があるわけではないので、薬剤師の仕事をすべて手伝えるわけではありませんが、簡単な作業の補助を行います。
インフルエンザが流行る冬のシーズンなどは忙しくなるため、依頼も多くなります。

医療事務と調剤薬局事務の違いは?

調剤薬局事務と医療事務との大きな違いは、対応する領域の広さです。
医療事務の場合は、 入院、処置、手術などについても対応することがあります。
薬剤に関する対応が中心の調剤薬局事務に比べると、医療事務のほうが、広範囲にわたる対応が求められます。
医療事務の主な職場は「病院」ですが、調剤薬局事務の職場は「薬局」で「薬」のことだけを扱います。
また診療行為のすべてを扱う医療事務に対し、調剤薬局事務は、薬に関すること(調剤と投薬)だけを扱います。そのため必要な知識も限定され、資格の難易度も低くなります。

調剤薬局事務員になるには?

調剤薬局事務として働くうえで、必要となる資格はありません。
未経験者でも働けますが、調剤薬局事務の採用は経験者が優遇される傾向にあります。
未経験者で調剤薬局事務を目指すなら、資格を取得し、専門的な知識をカバーすることで就職や転職に有利となるでしょう。

 調剤薬局事務に関する資格は7つあり、いずれも民間資格です。


●調剤事務管理士
調剤事務管理士は、調剤薬局事務のなかでもポピュラーな資格のひとつです。薬局運営のサポート業務をはじめとしたスキルが身につきます。独学での学習ができ、受験資格はありません。合格率は約60%です。
 

●調剤薬局事務検定試験
調剤薬局での請求事務業務の基礎的な知識と、技能を有する証明となる検定試験です。
日本医療事務協会が認定する団体の講座の受講者に加えて、受験申請をした人も受験できます。
合格率は90%以上で、テキストや問題集などの持ち込みが可能な試験です。
 

●調剤報酬請求事務技能認定
一般財団法人日本医療教育財団の承認を受けた、教育機関の講座を受講した人を対象とした認定試験です。講座修了後の試験に合格すると取得できます。調剤報酬請求事務に必要な知識やスキルが身につきます。
 合格基準は学科と実技の各得点率が90%以上で、合格率は非公開となっています。
 

●調剤事務実務士
調剤事務実務士は、調剤薬局事務として一定の知識とスキルをもっていることが証明できる資格です。
医療福祉情報実務能力協会の認定校で学習した人のみが受験できます。

●医療保険調剤報酬事務士
医療保険調剤報酬事務士は、標準受講期間 4ヶ月、最大1年の医療保険学院の通信講座を受講し、試験(在宅受験)に合格すると取得できます。調剤報酬の仕組みや医療保険制度、医薬品に関する基礎知識に加えて、調剤報酬を算出して請求できるスキルの証明になります。
 正解率90%が合格基準ですが、合格率は非公開です。


●調剤報酬請求事務専門士
調剤報酬請求事務専門士は、調剤報酬に関する専門的な知識をもち、調剤薬局業務を円滑に行うエキスパートであることが証明される資格です。1~3級に分かれていて、いずれも2年に1度試験を受ける更新制になっています。受験資格は特になく、合格率は非公開ですが、1級の試験ではレセプト作成もあり、難易度は高いといえるでしょう。
 

●調剤薬局事務資格
調剤薬局事務資格は、日本能力開発推進協会の認定教育機関のカリキュラム修了者を対象とした検定試験です。カリキュラム終了後に在宅受験をします。
薬や処方に関する基礎知識、医療保険制度などの専門知識とレセプト作成の知識が身につきます。
カリキュラム修了者を対象とした試験のため、合格率は非公開です。

 

調剤薬局事務員の働く場所

病院付属や病院の近隣にある調剤薬局で働くことが多く、ドラッグストア内に併設されている調剤薬局で働く場合もあります。
薬局の店舗数はコンビニ以上、医薬分業が進み、活躍の場は広がっています。

 

調剤薬局事務で働くメリット

医療分業の観点から今需要の高い職種です。
調剤薬局事務として働くメリットを3点、紹介します。

●全国どこでも仕事がある

調剤薬局は病院やクリニックと同様、全国のどこの地域でも必要とされています。引っ越しや家族の転勤などで場所を移ったとしても、仕事に困ることはないでしょう。しかも、薬局ごとの細かな違いを除けば、仕事内容は基本的に同じです。そのため、仕事の進め方を一度覚えてしまえば、どこででも働けるというメリットがあります。

●薬や医療の知識が自然と身につく

仕事上、薬剤師の説明を近くで聞くことも多いため、薬や医療の知識が自然に身につくのも調剤薬局事務の魅力です。また、レセプト業務を通じて保険制度についても詳しくなれます。こうした知識は、普段の生活にも関わってくるものです。患者として自分や家族が医療機関にかかる時には、身につけた知識を活かせるでしょう。

●正社員、パート、アルバイトなど働き方が選べる

調剤薬局事務の求人は、正社員だけではありません。パートやアルバイト、派遣社員など、さまざまな形態での募集があります。フルタイムのほか、シフト制での勤務も多いのが特徴です。家事や育児、介護との両立など、ライフスタイルの変化に応じて働けるのが魅力です。家事と仕事を両立したい人や、Wワークを行いたい人にとっても働きやすい職種といえます。

高齢化社会という背景を受け、調剤薬局は増加傾向にあり、今後も安定して働ける職種といえます。
毎月決まった薬を処方される患者さんも多いため、地域の人と触れ合え、地域医療に貢献できることも大きなやりがいといえます。

 

まとめ

  • 調剤薬局事務は患者さんと直接関わる仕事です。
    処方箋やレセプトなどを扱うため、医療に関する知識も身につきます。
    医療に関わる仕事のため責任感をもって働くことができ、会計や計算業務のほか、薬剤師のサポートなど、多岐にわたる業務に携われます。
    レセプト作成や会計を行うため、一般的なレベルのパソコンスキルが必須です。
    薬局の窓口役でもあるため、清潔感があり、患者さんに対して明朗な対応ができる人が向いています。
    調剤薬局の営業時間に合わせた勤務時間になるため、家事や育児をしながら働く時間を選びたい人にも向いているといえるでしょう。
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