介護や日常生活上の世話とリハビリテーションを受けながら在宅復帰を目指す、介護老人保健施設。そんな「老健」で働いている方の職種は?特別養護老人ホームとの違いは?老健での仕事内容などを詳しくまとめてみました。
介護老人保健施設とは?
介護を受けてリハビリを行い、在宅復帰を目指す目的で入所するのが介護老人保健施設、略して「ロウケン」です。
従って、入所期間は約3ヶ月から6ヶ月という前提になっています。
一定期間で入所者は入れ替わるので、比較的空き室があり、特別養護老人ホームのように入所まで長い期間要することはありません。
介護老人保健施設のサービスは医療ケアとリハビリのサービスが中心となるため、設備も充実しています。
医師や看護師、理学療法士などの配置もされています。
入所者に対しては、ケアプランに則したリハビリが行なわれ、3ヶ月ごとに在宅復帰の可否の検討がされます。
終身での生活を目的とはしいないものの、一定の期間経過で、必ず退所を求められるというわけではありません。
独立行政法人福祉医療機構によると、2017年の平均在所日は369日となっています。
こんな人たちが働いています
介護老人保健施設には定員に応じて、医師・看護師・介護職員・生活相談員・栄養士・理学療法士または作業療法士、介護支援専門員(ケアマネジャー)などの配置が義務付けられています。
介護老人保健施設と特別養護老人ホームの違いは?
介護老人保健施設は在宅復帰を目指しリハビリを行なう施設で、入所期間が限定されているのに対し、特別養護老人ホームは入所期間に制限がありません。
常勤医師がおり、特養と比べると看護師の配置人数が多く、理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門職の配置も義務付けられています。
介護老人保健施設は機能訓練の設備も充実しており、リハビリが中心の施設なので在宅復帰に特化した施設と言えます。
主な仕事内容は?
看護や医学的管理のもとで、介護や日常生活上の世話を受けながら、リハビリをし、在宅復帰を支援します。
・食事や入浴、排せつの介助、着替えの介護
・見守り、生活相談
・医療処置
・服薬管理
・レクリエーション
・医療機関との連携
まとめ
- 介護老人保健施設は医療とリハビリが中心ですので、医療やリハビリを勉強したい介護士の方には非常にお勧めであるといえます。
介護老人保健施設で働いていた職員はどこの施設でもやっていけるといわれていますが、その理由としては医療の知識などが豊富であるからです。
また、特養と比べると医師が在中している、介護施設では珍しい言語聴覚士が配置されているなどの人員基準がありますので、医療的な部分では非常に勉強になるでしょう。
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