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【2022年最新】栄養士について徹底解説!

食と栄養のスペシャリストとして、食事や栄養の指導を行う栄養士。管理栄養士との違いや、活躍できる場所は?給与はどのくらい?など色々まとめてみました。

 

栄養士とは?

栄養士とは、病院や老人ホーム、学校、企業の社員食堂などで、栄養バランスのよい献立を考え、提供する仕事です。
また、食事を通して健康についてアドバイスも行います。これを「栄養指導」といいます。
食事内容で成長の促進が求められる場所や、食生活のアドバイスで健康のサポートが求められる場所などで、献立を考える他、必要な食材の発注・調理なども担当しています。
そうしたさまざまな人のために、楽しく、美味しく毎日の食事をとってもらえるよう、食べ物の種類やメニューを考え、食べ方の工夫をすることが大切です。

管理栄養士と何が違うの?

栄養士と管理栄養士、ふたつの資格の大きな違いは、栄養指導を行う対象が異なるという点です。
栄養士は主に健康な人を対象として業務を行います。これに対して管理栄養士は、健康な人だけでなく、傷病者やアスリート、その他特別の配慮が必要になるに人々に対しても栄養指導が行えるだけの高度な専門的知識と技術を持っています。また、ある一定以上の規模の大きな給食施設では必ず管理栄養士を設置することが義務づけられており、給食施設の運営や労務についての管理も管理栄養士の仕事です。
このように管理栄養士のほうが、高度な専門知識を持ち、業務範囲や責任の範囲も広いため、資格を取得するにあたっても栄養士よりも難易度が高くなっています。栄養士は、指定の学校を卒業すると免許が付与されますが、管理栄養士になるには、国家試験(管理栄養士国家試験)に合格する必要があります。

栄養士の活躍できる場所は?

医療の現場

医療の現場では、栄養の専門家として管理栄養士の知識が必要とされます。手術後の患者さんの高度な栄養管理や病院での栄養指導などを行います。栄養士でも病院に就職することは可能ですが、病気や怪我の症状に合わせた栄養指導は管理栄養士の仕事になります。病院で幅広い仕事をしたいと考える場合は管理栄養士の資格を取得することをおすすめします。

学校給食の現場

複数の学校給食を作る給食センター、保育園・幼稚園、小学校、中学校と、働く場所はさまざまです。いずれも献立作成・発注業務・調理・栄養指導のほか、各家庭に配布される給食だよりの作成などの事務作業も行います。
学校で働く栄養士には「学校栄養職員」と「栄養教諭」の2職種があり、栄養士のみの資格でなれるのは「学校栄養職員」です。「栄養教諭」として働くためにはさらに栄養教諭の免許状が必要となります。栄養教諭は教員の立場で、子どもに対して食育や栄養、肥満や偏食、食べ物アレルギーなど個別指導をすることができます。栄養バランスのとれた食事は成長期の子どもたちにとって何より大切なものですし、保育園・幼稚園に通う幼い子どもたちにとっては、味覚を形成する重要な要素になります。
子どもたち一人ひとりの食物アレルギーや摂食障害なども考慮したきめ細やかな対応と、子どもたちとスムーズにコミュニケーションがとれる能力も必要です。給食の現場では多くの先輩たちが楽しく働いています。

スポーツの現場

栄養士がサポートする対象は幅広く、トップアスリート・企業のフィットネス・ジムのインストラクター・一般のスポーツ愛好家など。
自己管理能力を身に付けることが主な目的で、スポーツごとの特徴やトレーニングの目的に合わせて栄養バランスの整った食事内容や食事方法を指導します。健康増進、ダイエットを目的にした食生活のアドバイスも行います。

社員食堂の現場

各施設に直接雇用されるだけでなく、委託先の給食会社に所属し、そこから各施設に派遣される場合もあります。企業の社員食堂の場合は、セルフサービス方式や、カフェテリア方式など、栄養士はどんなスタイルでも十分な栄養が取れるような献立作成をしなくてはなりません。対象が若い人からベテラン層まで年齢層の幅が広く、やせすぎや太りぎみなど、個人やそれぞれの集団の課題に合わせた対応が必要です。

行政の現場

地方自治体や保健所、地域の保健センターなどに勤務し、地域住民に対して栄養指導を行うのが仕事の中心です。地域住民に対して、栄養相談を行うほか、地域で行われている健康づくりの講座や企画などを担当します。
地域住民にとって健康づくりがもっと身近なものとなるように普及することも大切な役割です。

社会福祉施設・介護施設の現場

老人ホームや特別養護老人ホーム、児童施設、身体障害者や知的障害者施設なども栄養士が活躍できる現場です。栄養に配慮するのはもちろんですが、季節やイベントに合わせたメニューを提供し、施設にいても四季の変化を感じ、食事の時間を楽しんでもらうのも大切なことです。
介護施設には飲み込む力が弱い方や歯のない方もいらっしゃるので、通常の給食に加え、利用者さん一人ひとりの状態に合わせて「きざみ食」「とろみ食」「減塩食」など、提供方法を工夫する必要があります。

研究・教育機関の現場

国や大学、短期大学、専門学校、企業の研究室などに所属し、栄養や食習慣に関する研究や、管理栄養士・栄養士の養成を行っています。地道な調査、問題や課題を見つけ実験を行うことが新しい発見を生み出します。
企業では食品研究が健康に役立つ商品開発につながります。栄養学や食生活を元に、ターゲット層に合った商品の開発を行います。また、マーケティング、販売促進などの仕事も行い、栄養学の知識だけでなくマーケティングや営業などの総合力が求められるでしょう。
食と健康に関する科学的根拠をつくり社会に発信すること、未来の管理栄養士・栄養士を育成すること、研究教育の現場は、国民の健康に直接に間接に寄与できる活動を行っています。

栄養士の平均的な給与はどれくらい?

厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計調査」によると、男女平均で、高専・短大卒が17.9万円、大学卒が20.6万円。
栄養士の平均年齢は34.9歳で、平均月収は24万円、平均年間ボーナスが57.4万円、平均年収は345.4万円です。
日本国民の平均所得の442万円と比較すると、栄養士はそれよりもやや低めの年収になります。

平均的な収入は決して高いとはいえませんが、産休や育休、時短勤務など福利厚生の充実で子どもをもつ人にも働きやすい環境を整えている施設もあります。行政施設や病院、メーカーで働く場合は好待遇を受けられる場合もあるようです。収入アップを望むのであれば、実務経験を積みながら勉強を重ね、管理栄養士を目指すのがよいでしょう。

まとめ

  • 栄養士は栄養のアドバイザーとして、さまざまな人にアドバイスすることができる職業です。
    単に給食を提供するだけの資格ではなくなり、ドラッグストアやサプリメントショップ、スポーツジムなどで気軽に栄養士に相談ができるようになったことから、サービス精神やコミュニケーション能力などが求められることも増えています。
    スポーツ栄養の分野でも栄養士が活躍する機会が増え、最近ではフードコーディネーターや食育アドバイザーなど「食」に関する資格の人気が高くなっています。時代のニーズとともに栄養士の活躍の範囲はさらに広がっていくとともに、その専門性の高まりにも期待が高まっています。栄養士の資格をとったあとは、管理栄養士の資格取得もぜひ検討してみてください。
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