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看取り介護=終末期ケアを考える

終末期利用者への心と身体の看取り介護。
介護老人福祉施設、介護老人保健施設といった入所系の介護サービスを提供している施設では、「看取り」は重要な役割を果たします。

利用者の人生を看取るターミナルケア

看取り介護(ターミナルケア)とは、延命を目的とした治療ではなく、身体的・精神的苦痛を軽減しQOL(生活に質)を向上することに主眼を置いた終末期のサポートのことです。看取りにおいて大切なのは「苦痛を取り除く」こと。人間は、死期が近づくと自然に食欲が減少し、嚥下能力も低下していきます。無理に食事を促すのではなく、その時々の状態に合わせた分量や食べやすい形態で提供します。食べたいものがある日は、できるだけ好みの食事を提供することも大切です。毎日の介護では、身体が痛くないか確認する、体位を変える、皮膚をケアするなど、床ずれが起きないように気を配ります。さらには、呼吸が困難になると、チアノーゼを起こして末端から冷えていきますから、血液循環をよくするために、足元から温めるようにします。終末期の利用者は、自らの体の不調をうまく言葉にできない場合が多いので介護する側が目配りを忘れずに体調を気づかうことが大事です。身体面はもちろん、終末期の利用者は、精神面での不安や苦痛もさまざま抱えています。それらを取り除けるようスキンシップや、「声をかける」「励ます」「話を聞く」などのコミュニケ―ションも大切です。気を付けたいのは、家族への対応です。日々、変化する利用者の体調や介護内容を定期的に家族に報告しましょう。その上で、家族の意向も加味した介護をすすめます。また、看取り後、遺族となった家族への精神的なケアも介護職員の仕事のひとつです。

看取り介護の流れ

看取り介護を進めるなかで身体の状態も段階を経て変化していきます。
「適応期」
理解を深め、互いの信頼関係を築く時間です。ケアに対する要望の確認、本人や家族の気持ちの聞き取りを中心に、最後の時間まで充実して過ごせるよう介護計画をたてます。
「安定期」
施設にも慣れて、介護職員との意思疎通もスムーズになっていると思われます。漠然としていた死生観についても、より具体的に話し合う時期です。同時に健康状態の確認や今後の具体的な要望についても、話し合い、利用者の希望に沿えるようプランをたてます。
「不安定・低下期」
身体が衰弱し、利用者の体力が衰え、漠然としていた「死」がはっきりと輪郭を帯び、利用者本人にも不安が広がります。最後の日に向けた計画・心構えも必要になります。状態が今後どのようになるか、看護師や医師と確認しながら家族に正確に伝えます。不安定になる利用者や家族の心のケアが大切です。食事も利用者の希望をできる限り叶えてあげましょう。
「看取り期」
回復が見込めない状態を指します。看取り介護計画書を作り、家族に同意してもらう必要があります。最後のときをどう迎えるか利用者や家族と話し合っておきます。非常にデリケートな時期であるため、真心を込めたケアが必要です。利用者の状態がよくなれば希望がふくらみ、悪くなれば不安や悲しみにおそわれるなど、気持ちのアップダウンが多い看取り介護。利用者や家族との話し合いを密にして、最後の時間を穏やかなものにするよう手助けします。

最後の様子を知っておく

なくなる間際は、呼吸が変わってきます。喉の奥でゴロゴロと音がしたり、ヒューヒューとあえぐような呼吸をしたりするのですが、これは「死前喘鳴(しぜんぜんめい)」といい、苦しくないといわれています。このほかにも「お迎え現象」が起こることがあります。意識がもうろうとしてきて、うわごとをつぶやいたり、手足を動かすしぐさをしたりするのですが、これらも決して苦しがっているわけではありません。亡くなった家族や生まれ故郷の風景が見えたりして、幸せな気持ちになっているのだと考えられています。こうした現象が起こる場合、穏やかな最期を迎えることができているという判断材料のひとつになります。死後の処置(エンゼルケア)は、家族のお別れの時間をゆっくり過ごしてもらってからにします。

家族・介護職員のグリーフケア

看取り後には、遺族へのケアを優先します。いつかは別れがくると覚悟を決めていても、お別れが現実になるとそのショックは相当なものです。看取り介護は「遺族に対するケア」であることも忘れないようにしましょう。「施設ではこんな方でした」などと話をしながら、家族が話す利用者との思い出にも耳を傾けます。また、看取りを担当する介護職員にとっても、利用者の死は精神的な負担となります。利用者が亡くなったあと「看取り方法は正しかったのだろうか」という後悔の念にさいなまれることも決して珍しくありません。気持ちを切り替え、後悔や苦しみを残さないよう、職員同士で話し合い、新たな看取りの際にはどう改善すればよいか考える機会を設けるようにします。

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