A・Sさん(35歳/男性)プロフィール
●介護業界・・・経験10年
●勤務先・・・・ショートステイ
●保有資格・・・相談員(介護福祉士)
Contents
Q1.相談員という仕事について教えてください
ショートステイに限らずデイサービスや特養や老健などにも相談員という職種の方がいます。ショートステイの相談員の特徴としては、外部のケアマネさんなどと連絡を取って、利用の受付などを行う役割が大きいです。空いているベッドを紹介して予約を取る、面談をしてどんな方が来るのか把握をするなどといった仕事が多いです。
ショートステイはベッドが埋まらないとまずいですので、なるべくたくさんの方に利用してもらえるようにベットの空き状況などを常に把握して、場合によってはケアマネジャーに売り込みに行くこともあります。
もちろん相談員業務として相談を受けることも多々あります。ショートステイは基本的に自宅での生活が主な方が利用されるので、自宅での生活の悩みや、家族のこと、家族から相談をされることもあります。そのため、出来るだけ親身になって相談を受けて、必要であれば担当のケアマネジャーに報告をすることもあります。
Q2.たくさんの高齢者に利用してもらえるような工夫はありますか?
ショートステイは一種の避難所だと思っています。多くの方が自宅で家族などに介護をしてもらいながら生活をしていたりなどがほとんどで、常にどこか遠慮している部分があります。ショートステイはあくまでお金を支払って利用してもらっているので、遠慮することはありません。わがままを言える施設でありたいと思っています。
介護では自立できるように自分が出来ることは自分で行う残存機能の活用という言葉があります、残存機能の活用は大切なことですが、それに縛られてしまいますと精神的なケアができません。
自宅で遠慮しながら生活している方の心の充実を図るためにも、場合によっては出来ることもケアする場合があります。そうすると高齢者からしてみれば「自分のことを大切にしてくれているなぁ」と思い、心の充実が図れるのです。
Q3.楽しみについて教えてください
ショートステイは特養などと比べると、新規の利用者が非常に多いです。私のところは月に5件ほどは新規の方に来てもらっています。新規の方は必ずといっていいほど緊張しています。中には緊張からか一言も発しない方もいます。
そういった方に対して、緊張をほぐして慣れてもらうまでの過程が楽しいですね。慣れてきて、顔馴染みの利用者や、職員が増えてくるとだんだん表情が変化していきます。最初は挨拶程度だった人でも、徐々に世間話をしたり、慣れてくると悩みを話してくれることもあります。
また、ショートステイはお迎えがあります。お迎えをするためには自宅から出てもらう必要がありますが、中には寝たきりの方もいますので、出てもらうための工夫をするのも楽しいと感じますね。
スロープを使ったり、場合によっては抱えて出ることもあります。安全に出れたときに高齢者から「久ぶりに外に出れたな、気持ちがいいな」と言ってもらったこともあります。
Q4.相談員として勉強していることについて教えてください
相談員は多岐にわたる仕事です。私が最近力を入れていることとしては、社会福祉士の資格の勉強です。私は相談員の業務を5年間しています。現在は働きながら通信教育の学校に行っています。その理由としては社会福祉士の受験資格を得るためです。
1年間通信教育で学んでから、1月の国家試験を受ける予定です。相談員としては社会福祉主事という資格を持っていますが、この資格だけでは相談員として非常に弱いと感じています。やはり国家資格でもある社会福祉士の資格は持っておきたいところですね。資格を取得すれば給料も上がりますしね。
また、介護保険のことについても常に勉強しています。ショートステイは在宅サービスですので、介護保険の制度が変わりやすいといえます。そのため、常に介護保険の状況をチェックしています。特に加算などは取得できるものがあれば積極的に取得をして、出来るだけ介護報酬が入るように工夫をしています。
相談員はいろんな仕事をしますが、目的としては良いサービスを提供したいというのが根本にありますので、ブレないように日々仕事をしています。
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